殺人犯が正しくなることもある
あなたは、自分の意見をちゃんと持って発言できていますか?
あなたのビジネスは、「ビジョン」をちゃんと発信できていますか?
どうもこんにちは、ワヲンです。
今回は、「ポジションをとることの重要性」についてお話します。
ポジションを取るというのは、
自分はこの立場、この角度の意見を持っています。
この角度からモノを言いますよという、立ち位置を周りに示すことです。
日本人は比較的ポジションをとるということが苦手(だと思っているだけ)
だと言われていますが、マーケティングやブランディングなどにおいては、
それは圧倒的に不利になってしまいますので、
気を付けたいところです。
間違っていてもいい
日本人は基本的に、「答えのある問い」に回答するのが
非常に得意だとされています。
学校教育では、みんなに同じ問題を解かせ、
正答と呼ばれるものは基本的に一つしかありません。
ですので、正解することに意義を覚え、
間違った答えを出してしまうことにうしろめたさを感じてしまうことも多いかと思います。
しかし、社会に出れば正解のない問題ばかりです。
どこまで行っても、100%正解というものはありません。
例えば、
Mac book air を販売するマーケティング戦略をとる場合には、
・広告をガンガン使って宣伝する(力技)
・SNSでバズらせる(拡散力)
・スタイリッシュなライフスタイルの提案(ブランド力)
などなど、
どれをとってもいいわけです。
(Apple は基本的にブランド力を高める戦略をとりますが、それだけが正解ではないのです。)
もちろん、どれが最適か、どれが一番販売できるかという比較は
最終的には必要ですが、どのような意見を言ったとしても100%間違っているということはないのです。
もっと言ってしまえば、
殺人は良いことか、悪いことか
という議論でも、
・法的に考えれば100%悪いことだ
・恋人や家族を殺された逆恨みならしょうがない
・戦争だったら英雄だ
といったポジションが取れます。
特殊ではありますが、結局完璧な正解というものはないということなのです。
思っていても言わない人
コンサルティング企業のMTGでポジションをとって発言しない人間を、
不必要な人間と表現することがあります。
先述したように、どんなポジションをとっても、
一部は正解であることが多いのです。
だからこそ、違った意見をぶつけ合うことで、
より良い意見を共有できるのですが、
やはり日本人は、「○○だと思う」という意見はあっても、
「○○だと思う」という発言は苦手です。
でも、結局発言しなければポジションをとっていることにはなりません。
そこのポジションを取りたいけれども指をくわえてみているというだけです。
どっちでもいいというポジションもある
コンサルファームなどではよく、「どっちでもいい」はダメだ
と言われます。
このどっちでもいいというのは、
無関心や興味がないことから来るものですが、
間違えてはいけないのが、
「どっちでもいい」というポジションもあるということ。
「どっちでもいい」の理由を明確に示すことができれば、
それはそれで一つのポジションになります。
ポジションを示すと、どれだけ間違っている意見だとしても、
支持者が現れます。
(オウム真理教などもそれに似たものだと思ってください。)
もちろん、悪いことに使ってはいけませんが、
自分の確固たる信念だったり、ビジネスのビジョンだったりを打ち出していけば、
少ないかもしれませんが熱狂的なファンを獲得することができます。
ですから、あなたは迷うことなくポジションを取りに行きましょう。
では。